古来より伝わる九星気学の基礎と占い方

マクロビオティックとは?

女性誌の美容&健康特集などでよく目にする、
「マクロビオティック」というキーワード。
「マクロビ」と呼ばれることもありますが、
これがどのようなものかご存知でしょうか?

 

「ああ、食べ物を制限するストイックなダイエット法でしょ」
と思われる方も多いかもしれませんが、実はもっと奥が深いのです。
意外かもしれませんが、九星気学とも無関係ではないんですよ。

 

そもそも、なんと日本発祥!

 

「え〜、欧米のオシャレさんの間で生まれた健康法じゃないんだ・・・」
って、まずはそこから意外性がありますよね(笑)。

 

語源は、「マクロ=大きな」「ビオ=生命」「ティック=術、学」。
伝統的な和食をベースとした食事を摂ることにより、
自然と調和しながら健康に、美しくなろう!
という考え方がベースになっているのです。

 

創始者は、桜沢如一氏(1893〜1966)。
中国の「陰陽」の考え方と、石塚左玄氏の「食物養生法」を組み合わせ、
「玄米菜食」という食事のとり方を提案したことが始まりです。

 

マクロビオティックの基本原則は次の通り。

 

  • 身土不二・・・暮らす土地の旬のものを食べる
  • 一物全体・・・自然の恵みを残さず丸ごといただく

 

これは、最近のエコブームでよく言われる
「地産地消」と通ずるところがありますね。
1年中、どんな季節の野菜・果物でも簡単に手に入る時代ですが、
やはり季節や土地の旬の食べ物にはパワーがあります。
食べることよって、夏は身体の熱を取り、冬は身体を温める。
このバランスを取ることこそが、本来の食事の在り方だというわけです。

 

また、本来は廃棄してしまう野菜や果物の皮の部分には、
実の部分以上の栄養価が詰まっていたりもします。
ですから、本来はまるごといただくというのが理想的なんですよね。

九星気学との意外な共通点

マクロビオティックと九星気学の共通点。
それは、考え方のベースに「陰陽五行」があるということです。
簡単に言うと、すべてのものに「陰」と「陽」がある、ということですね。

 

月と太陽。
女と男。
静と動。
この世のものは全て、陰と陽に分けられると考えられており、
二つのバランスが取れた「中庸」の状態が理想的だというわけです。

 

 

確かに、人間関係ひとつとってみても、
仕事でも家庭でも男女の役割は違いますし、
どちらか一方が極端にしゃしゃり出るとうまくいきませんよね。
お互いが足りない部分を補い合いながらやっていくのが
物事をスムーズに運ばせるコツです。

 

食事でも、冷たいものや水分が多いものは「陰」、
逆に、熱いものや水分の少ないものは「陽」と考えます。
マクロビオティックはこの陰・陽バランスがとれた状態を大切にしています。

 

具体的に言うと、キュウリは冷たくて水分が多いですよね。だから陰性。
夏場に食べると火照った体がスッと楽になりますが、
冬場はお腹が冷えて体調を崩してしまったりします。

 

また、マクロビでは、食材だけではなく調理法にも陰陽があると考えます。
すなわち、火をあまり通さないもの、冷たいものは陰。
じっくり火を通した温かいものは陽ということです。
つまり、サラダは陰で、煮物やシチューは陽ということになりますね。

 

「陽の気が強くなり過ぎると、
体内の気のバランスが乱れてイライラしやすくなる」

 

と言われますが、実際、生野菜や果物が不足すると
気持ちが苛立ったりお肌のコンディションが悪くなったりすることがあります。

 

病気ではないのに、なんとなく調子が悪い。
お肌の調子がすぐれない。
精神的に不安定になりやすい・・・。
そんな時は、食事の陰陽バランスを見直してみてはいかがでしょうか。

どちらも積極的な「開運法」ということ!

私たちの身体を作っているのは、日々の食事。
心身の健康状態は、その大部分を食べる物によって左右されている
と、考えても間違いではないでしょう。

 

人生に前向きにアクションを起こしていくためには、
心身のコンディションが重要です。
そのような意味では、マクロビオティックというのは
「食べ物で運気を改善していく」という積極的な開運法である
と捉えられるのではないかと思います。

 

つまり、「自ら運気を変えていこう!」というポジティブな開運法だという点でも
九星気学とリンクするわけです。

 

例えば、車で事故に遭った場合でも、
「どこに当たったか?(当てられたか)」でその人の陰陽バランスがわかるそうです。
顔色や肌質から健康状態を見極められるというのはわかりますが、
事故の原因までもが陰陽に関連づけられるというのは、
少々怖いような気もします・・・(笑)。

 

確かに、日々の食事を見直すことで自分自身をより良く変えよう、
心身共に健康になろう!と考えるのは賛成ですが、
あまりストイックになり過ぎると、かえって自分を苦しめることにもなりそうです。

 

良い考え方は、自分のキャパに合わせて適度に取り入れる。
このくらいの柔軟性が必要なのではないでしょうか。