古来より伝わる九星気学の基礎と占い方

五黄土星の象意は「腐敗」

九星気学の9つの星のうちもっとも強いパワーを持ち、
絶対的な存在として君臨しているのが「五黄土星」。

 

九星図では八方位の中心である中宮を定位とし、
森羅万象の根源として重んじられている星です。

 

非常に強運であるため「帝王の星」とも呼ばれていますが
その象意を見てみるとドン引き!
「腐敗」に「破壊」、「反乱」、「破産」、「ぬけがら」・・・と、
なんだかネガティブな意味を持つキーワードばかりが並んでいます。

 

うまく利用すれば開運、昇運につながる星ですが、
その反面、万物を腐らせる恐怖の星として人々に恐れられてきたのです。

 

確かに、あまりに個性の強い人というのは、
周りの人からパワーと吸い取ってしまうようなところがありますよね。

 

ある意味で独裁者のようになってしまい、周りの人々を委縮させて
彼らの才能を台無しにしてしまうという側面があるように感じます。
五黄土星についてもこれと同じようなことが言えるのかもしれません。

祐気取りには注意が必要な1年

良くも悪くも強烈なパワーを持つことで恐れられている五黄土星。
そのため、九星気学の世界では

 

「五黄土星年には祐気取りをしないほうが良い」

 

というのが定説になっているようです。

 

しかし、大吉方位を利用することで
五黄土星のパワーを開運に生かしていくことができる!
と考える占術家も少なくありません。

 

まずは年盤を見て、凶殺方位を消去。
残った方位のうち、自分の本命星と相性の良い九星が回座している方位を割り出し、
これを持って「その年の吉方位」と考えます。

 

さらに、月盤を確認して、年盤の吉方位に
自分と相性の良い九星が回座している月を探しましょう。

 

同じことを日盤についても繰り返し、
祐気取りにベストな日取りを見つけます。

 

ここに、天道福神日が重なっていれば怖い物ナシですね!

 

たとえ五黄土星であっても、このように吉作用の強い日時であれば
祐気取りに出かけても別段問題はないようです。

五黄土星年のタブーとは?

ただ、祐気取りの中でも「お砂取り」「お砂返し」「玉埋め」「杭打ち」については
五黄土星年には避けた方が良いと言われています。

 

なぜなら、九星気学では

 

「五黄土星年に土に触れてはいけない」

 

というルールがあるからです。

 

五黄土星は土を腐らせる。
だから、その土から祐気を得ることはできない。
そのような考え方がベースになっているようですね。

 

その場合は、「木の葉取り」を行いましょう。

 

これは、吉方位で砂の代わりに木の葉を取るという開運法です。
土のパワーをいただけないのであれば、
樹木のパワーをいただいてしまえ〜!というわけですね。

 

ポイントは、できるだけ樹齢が古い木の、肉厚な葉を選ぶこと。
それを一枚いただいて、御守りのように身に着けておくことで
吉方位の祐気パワーを吸収することができます。

 

繰り返しますが、五黄土星年の祐気取りにはご注意くださいね!

 

ちなみに、祐気取りの代表的な方法である「お水取り」に関しては
五黄土星年でもなんら制限はないようです。
「水はすでに浄化されているものである」という考え方が
その根拠になっています。