古来より伝わる九星気学の基礎と占い方

家の間取りで注意すべき2つのポイント

家を新築したりリフォームしたり、引っ越したりする場合、
まずはみなさん、

 

「間取りをどうしようか?」

 

と、考えると思います。

 

単に「好き」「嫌い」の感性で選ぶのも別に悪くはないのですが、
せっかく九星気学にご興味を持っているのであれば
「気」の流れや方角も意識してみてはいかがでしょうか。

 

九星気学では、それぞれの方角には意味があると考えます。
例えば、自分にとって相性の良い方角(吉方位)にトイレを作ってしまうと、
良い運気を取り込みにくくなってしまいます。
(トイレというのは、「気を流す」場所なので)
人の健康が血流に左右されるように、家もまた、
「気」の流れが悪くなると困った問題が起こりやすくなってしまうのです。
(少なくとも、九星気学は風水ではそのように考えます。)

 

さて、九星気学に加えてもう一つ注目したいのが、「家相」です。
よく聞くキーワードであり、
気学や風水とごっちゃになっている方も多いと思いますが・・・。
家相とはどのようなものなのでしょうか。

「家相」とは?

家相とは、実は気学や風水と「全く別物」というわけではありません。
土地や家の「相」(地相や間取りなど)を元に、そこに住む人の運勢を見る、
もしくは開運するためのアドバイスをする占術です。

 

実は共通する部分も多く、
「開運を目的とする学問である」という面では
九星気学や風水と同じと言えるでしょう。

 

もともとは中国から伝来した占術ですが、
中国と日本とでは住宅事情が全く違いますよね。
そこで、長い時間をかけて日本の文化に合うような形で発展してきたのが、
今現在、使われている「家相」です。

 

その最たる例が、トイレの位置。
日本の家相では、いわゆる「鬼門」と言われる北東や
「裏鬼門」と言われる南西に水回りを作ることをNGとしています。

 

なぜなら、北東は日当たりが悪くジメジメしやすいですし、冬は寒い。
南西は逆に日当たりが良過ぎて物を腐らせてしまいます。
いずれも、衛生的な面ではあまり好ましくない方角ですよね。
「健康を損なう可能性がある方角」ということで、
この二つに水回りを作ることを嫌うのです。

 

また、「リビングは日当たりの良い南向きに」と希望する方が多いですが、
これも家相の考え方です。

 

リビングは家族やゲストが集う場所。
日の当たらないじめじめした空間では、場の雰囲気も陰気になってしまいます。

家相に「絶対」はない。

ただ、現代においては、トイレはほとんどが水洗式ですし、
エアコンや床暖房が完備されているお宅も多いはず。
換気扇をつければ湿気の問題だってクリアされます。

 

かつては「衛生的に維持できないから」という理由で
ふさわしくないと言われた方角であっても、
現代の技術を持ってすれば常に快適な空間を維持することができます。

 

同じく、日当たりの悪い方角のリビングであっても、
アップライト(天窓)をつけたり照明を工夫したりすることで
そのデメリットを克服することができるでしょう。

 

家相の良し悪しは時代と共に移り行くもの。
もともと、
「日本の気候風土に合うように」
「人々が、自然と調和して暮らしていけるように」
という願いを込めて発展してきた占術ですから、
時代が変わればその理論も変わるのは当然のこと。
ですから、古い家相の知識に囚われ過ぎる必要はないのです。

 

家相で言うとところの吉相とは、

 

  • 適度な光と風通しがあり、気持ち良く、快適に暮らせる家
  • 家族みんなが健康でいられる家
  • 家族のコミュニケーションが活性化される家
  • そこに住むことで、気持ちが明るく前向きになれる家

 

大事なのは、「そこに住む自分達のフィーリング」ということですね!