古来より伝わる九星気学の基礎と占い方

似て非なるもの?

占いについてよく知らないという方の中には、
九星気学と風水は同じものだと思っている方も多いと思います。
実際、以前は筆者もその一人でしたから・・・。

 

確かに、もともとのルーツが中国であること、
五行説をベースにしていること、
どちらも、積極的に運勢を変えていこうという開運学であること・・・等々、
似ている点は多いんですよね。

 

しかし、実際には似て非なるもの。
簡単に言うと、風水というのは住環境を整えることによって
運気のマイナスを補うことです。
手に入れられる土地や家にはどうしても制限がありますので、
「運気」という観点で見るとデメリットの多い家になってしまうことは多いもの。
そこで、風水を使って 周辺の環境を考えたり、
リフォームして間取りの欠点を補ったりするわけです。

 

簡単に言うと、「家の“気”を整える」ということですね。

 

これに対して九星気学は、自分にとって良い時期や吉方位を選んで
自分から「動く」ことによって運命を切り拓いていこうとする開運法です。
「吉方位」に出かけることによって良い運気を取り入れることができますので、
旅行や転居の際に参考にする方も多い占術です。

 

中国から伝わった十二支十干の考え方が基になっていますが、
それを日本の風土や文化に合わせてアレンジ・発展させた学問です。

 

専門的には、風水は「相学」、九星気学は「命術」として分類されるようです。

 

相学

形(相)を整えることによって、後天的な運命を変えていく技術。
手相、人相、姓名判断、家相、墓相、地相など。

 

命術

生年月日や時間を用いて、持って生まれた宿命を占う占術。
四柱推命や紫薇斗数、西洋占星術などが一般的。

あなたはどっちの開運法を選ぶ?

風水と九星気学では、どちらも「自ら動く」ことが大切。
「結婚には向いていない」「仕事に適性がない」
と言われっぱなしで終わる占いではなく、

 

「だったらどうすれば良いのか?」
「現状を少しでも良い方向に変えていくにはどうすれば良いのか?」

 

という前向きなアクションを起こすための占術なのです。

 

風水と九星気学を両方実践すれば、
理論の上では大きな開運効果を得ることができるでしょう。
しかし、開運法にも人によって向き・不向きがあります。

 

例えば、
「方位を気にしながら動くのは面倒くさい」
「方位の力がうんたらかんたら・・・というのは眉唾物だな」
と感じる方もいらっしゃいますよね。
そのような方には、あまり九星気学は向いていないのかもしれません。

 

一方で、
「部屋のインテリアにはあまり興味がない」
「そもそも、部屋の掃除が嫌いだし、整えることの必要性を感じない」
という方もいらっしゃるでしょう。
このような方は、風水にも興味がないかもしれません。

 

「風水と九星気学、どっちを使おうか?」と迷ったら、
自分の性格を考慮して無理なく楽しんで実践できる方を選んだほうが良いでしょう。
不信感を持ちながら、いやいや実践しても良い効果は得られません。

一番大事なのは、やっぱり「心がけ」

九星気学は、「行動開運学」と言われることがあります。
その名の通り、「行動することによって」「運気を開いていく」ということ。

 

「足りない」と嘆いているばかりではなく、
自分自身が持っているものをもっと高めよう!
ないものは他から補おう!!
という前向きな考え方が、九星気学が広く支持される所以だと思います。

 

とはいえ、自分にとってどんなに良い時期・方位に行動しても、
そこに気持ちがついていかなければ効果も半減。
風水だって、どんなに縁起の良い小物に囲まれて暮らしていても
そこに住む自分自身の心が沈んだ状態では
せっかくの良い運気も逃げて行ってしまいます。

 

「開運学」で最も大切なのは、本人の「気持ち」。
「これをやったらイイことあるかな!」というワクワク感こそが、
良い運気を惹きつけるのです。

 

九星気学や風水で現状を打破したい!という方は、
開運方を実践している間は勤めて表情を明るく、
気持ちを前に持っていけるように努力することも大切ですよ。