古来より伝わる九星気学の基礎と占い方

協調性と柔軟性を備えた、優しい子供

一白水星は、川を流れる水のような柔軟性を備えた星。
様々な汚れを洗い流し、尖部を丸く削る、
そんな水の性質のように、人間関係における
“浄化作用”を担う星でもあります。

 

一白水星を月命星に持つ子供は、協調性が高く、
どんな人とも良好な関係を築くことができるでしょう。

 

根っこが非常に優しく、周りとの関係性を大切にしますので、
「自分だけが得をすれば良い」とは考えません。
他者を押しのけて上にのし上がろうとするようなタイプではありませんので、
仲間からの信頼は厚いはず。

 

「ワタシが、私が!」
としゃしゃり出るほうではありませんし、
誰かの言動を上から目線で制するようなタイプでもありません。

 

たとえ子供であっても、気配り上手な性質を備えているので、
友達にも好かれやすいタイプと言えるでしょう。
社会に出てからも、人間関係でのトラブルは少ないでしょうし、
同僚や部下にも慕われるはず。

 

ただし、恋愛においては
情に流されて不適切な関係に陥りやすい傾向があります。
おまけに誠実過ぎるゆえにあれこれ考え過ぎるところがありますので、
結婚に関しては慎重なほう。
親としてはやきもきすることになるかもしれません。

友達関係でストレスを溜め込みやすい

子供ながらに、周りへの気配りに長けた一白水星。
とはいえ、やっぱり子供は子供。
自分を主張したい気持ちは当然のことながら強く持っています。

 

友達関係では、自分の言いたいことを飲み込んで
相手を立てるような場面も多くなりがちなので、
なにかとストレスを溜め込みやすい傾向があります。

 

水の性質を持っているだけに、
相手のネガティブな感情に引きずられやすいのも特徴的。
本当は嫌だと思っていることでも、
断り切れずに流されて巻き込まれてしまい、
「結局、自分も先生に叱られた・・・」なんてことも。

 

親の立場としては、このような損な性格をよく理解し、
そこに寄り添ってフォローしてあげることが大切です。

 

我慢に我慢を重ねて、限界を迎えて感情が決壊する!
・・・そんな性質も備えていますので、
お子さんの様子には注意を払ってあげてください。

 

基本的には穏やかな性格ですが、
一旦荒れると手が付けられない状態になりやすいのも一白水星の特徴。
感情を抑圧し過ぎないことが、子育てで覚えておくべきポイントです。

 

特に、入学や進級などで環境が変わるタイミングが大切です。
自分が感じているストレスや悩みを口に出して相談するのが苦手なタイプなので、

 

「いつもと違ったところはないかな?」
「何か我慢しているのではないかな?」

 

と、いつも以上に気にかけてあげるようにしましょう。

イライラして追い詰めるのはNG!

自分の気持ち以上に、相手の気持ちや立場を考えてしまう一白水星。
行動を起こす前に、自分の中であれこれ悩んで
なかなか実行に移せないことも多いようです。

 

そんな一白水星の子供の様子は、
親からみれば「優柔不断だ」「グズグズしている」と見えるかもしれません。
イライラしてしまうかもしれませんが、
そこは子供のペースを尊重しましょう。
急かしたり、追い詰めたりしてはいけません。

 

あれこれ考え過ぎて、ゆっくりペースになってしまんだな。
それも、この子の優しさなんだな。
人に対して誠実な証拠だな。
周りに気を使えることが、この子の長所なんだな・・・。

 

そのように捉えて、気長に待ってあげましょう。
理解を示すことで、親子の心のパイプを強化することができます。